事務服も毎年新作が発表されているって知っていますか?
一般アパレルと同じように、年に2回、1月下旬~2月上旬に春夏物、6月下旬~7月上旬に秋冬物の新作が各メーカーの展示会でお披露目されます。ということで、事務服業界は只今、春夏物の展示会シーズン真っ盛り!レゼンスタイルでも各メーカーの展示会の様子を特集していきますが、今回は展示会前のお勉強として、事務服ができるまでのざっくり年間スケジュールを紹介します。
詳しくお伝えすると広辞苑の厚さになってしまうので、ここでは「とりあえず、サクッと知りたい人」向け超初級編として7ステップで新作づくりの工程を解説しちゃいます。
春夏物の新作づくりは2月からスタートします。まずは、事務服以外の一般アパレルで何が流行っているのか、ファッションビルや百貨店を回り市場をリサーチ。私服で流行ったデザインが翌シーズンの事務服で採用されていることもよくあるのでチェックしてみて!
4月になると素材(生地)メーカーの新作が発表されます。数えきれない程の生地を比較検討して、新作事務服のコンセプトに合う生地を決定します。もちろん、過去にお蔵入りになり眠っていた生地の掘り起こしもします。
マーケティングの結果や生地を見ながらデザイナーがアイディアを出していきます。事務服だけではなく、営業女子が着るようなジャケットスタイルや、おもてなし服と呼ばれるコスチューム性の高いものまで、たくさんの新作をつくるので大忙し!
社内プレゼンを繰り返し決まったデザインをパタンナーに伝え、サンプルの制作に入ります。ブラッシュアップを重ね、2ndサンプル、3rdサンプルへと進む作業は8月下旬ごろまで続きます。この時期のデザイナーさんに合うとみんな死んだような顔をしています。
2月にスタートした新作作りも早半年、9月には「これがうちの新作!!」という決定を下します。この時には、新作商品が手塩にかけた我が子のように感じられるとかwww
事務服の販売は「カタログ」が肝!だまっていても売れるなどということはもちろんありません。どんなモデルさんに、どんな場所で、どんなイメージで可愛い可愛い新作事務服たちを撮影するのか決めていきます。撮影はだいたい10月~11月、春夏物なのでめちゃくちゃ寒いです。
事務服メーカーの社員総出で準備を進める展示会は一大イベントです。主に事務服を販売する販売代理店向けのイベントですが、事務服のモデルチェンジを検討している企業やメディア関係者もたくさん来場します。
約1年をかけて製作から発表まで準備される新作事務服。しかし、今回ご紹介したのは春夏物のスケジュールだけということに気づいたでしょうか?実はその裏で秋冬物も同時進行で動いているという事実を忘れてはいけませんwww
時にブラックとも言われるアパレル業界の忙しさの一端と、ものづくりの楽しさが同居する世界がここにはあるのです。
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