会社で初めて事務服を着ることになった事務系女子のレゼンちゃん(24歳)。
「自分のサイズは大体把握しているから大丈夫!」と、カタログのサイズ表を参考に、適当なサイズのベストとスカートを注文することに。
後日、新品のキレイな事務服が届いたのでウキウキ気分で着てみると、ここで予想外の出来事が起こりました。
「あれ・・・?きつい・・・・・!!」
特にスカートが思っていたよりも窮屈で、ウエストはギリギリ、ヒップはパツパツ。
「ちゃんとサイズ表を確認したのに、なんで小さいのー!」という怒り半分、悲しみ半分を抱えながら、結局、サイズ交換することになったのでした。
レゼンちゃんはサイズ表を確認していたのに、なぜサイズ選びに失敗してしまったのでしょうか?
誰もが一度は失敗したことがあるといっても過言ではないサイズ選びですが、以下のステップを押さえることで、自分に合ったサイズの事務服を安心して選ぶことができるようになりますよ。
今回はそんな『正しい事務服のサイズの選び方 ~ボトムス(スカート・パンツ)編~』をお届けします!
一般的な洋服に比べて事務服などのユニフォームは、働くことを想定して作られているため、耐久性や機能性に優れています。メーカーさんごとにこだわっているので、ストレッチ性が高く動きやすかったり、一日中着ても疲れにくいようにパターンメイキングが工夫されていたりするのです。事務服はタイトなシルエットであることが多いため、それを知らずに一般的なアパレル商品と同じ要領でサイズを選んでしまうと失敗してしまう可能性があります。
また、事務服はメーカーさんによってサイズ規定が異なります。これはターゲットにしているお客様像が違うためで、仮にA社のスカートは9号がぴったりだったとしても、B社のスカートだと9号はキツイ、ということがあり得るのです。そのため、メーカーさんのサイズ表記をしっかりと確認することが大切です。
事務服のサイズは、日本の国家規格であるJIS(日本産業規格)を基に決められています。
このJIS規格により、事務服のサイズはほとんどが号数(5号、7号、9号、13号、15号・・・奇数号)で表され、大手事務服メーカーさんだと大体5号~23号までと、幅広いサイズを展開しています。基本的には号数がワンサイズ上がるごとに、ウエストサイズは約3㎝ずつあがっていくと考えると分かりやすいかと思います。
一般的なS・M・L等などの表記に慣れていると「自分に合うサイズが何号なのかわからない」という方も多いと思います。ちょっと面倒ではありますが、必要部分のヌードサイズを測り、自分の適性サイズが何号なのかを把握しておきましょう。
採寸の方法は、次でご紹介いたしますが、各メーカーさんのカタログにも詳しく記載しているので、チェックしてみてくださいね。
レゼンスタイル読者のみなさんは、ヌードサイズが何か知っていますか?
ヌードサイズとは、実際の体のサイズのことです。
自分に合ったサイズのボトムス(スカートやパンツ)を選ぶためは、ウエストとヒップのヌードサイズを知ることが特に重要です。
★ウエスト… 胴の一番細いところの周囲を水平に測る
★ヒップ… 腰の一番太いところの周囲を水平に測る (ウエストの18~19cm下)
ウエスト・ヒップのヌードサイズを測ったら、各メーカーさんのカタログに記載してある基準ヌードサイズ表と照らし合わせることで自分に合った大体の号数が分かります。
自分の大体の号数が分かったら、最後は着たいアイテムの商品サイズを確かめましょう。
商品サイズとは、実際に私たちが着る事務服の寸法です。通販やカタログのサイズリストに載っているサイズは、この“商品サイズ”に該当します。
混同しがちですが、【ヌードサイズ=商品サイズ ではありません!】
たとえば、
「自分のウエストのヌードサイズが64㎝だとして、あるスカート(9号)のウエストサイズも64㎝だった場合、ぴったりだから9号を注文しよう!」とすると、確実に失敗します。
商品サイズは、自分のヌードサイズより、ゆとりのあるサイズのものを選びましょう。
【自分のヌードサイズ+ゆとり=商品サイズ】というのが理想的です。
商品によって商品サイズは異なるため、同メーカーさん・同サイズだったとしてもきつく感じたり、ゆるく感じたりすることもあります。ヌードサイズ+ゆとりのバランスを考えて、サイズを選びましょう。
また、自分にとって必要なゆとりがどれくらいか分からない方は、自分の持っている私服の中で一番体にフィットする服のサイズを測り、着たい事務服の商品サイズと比べてみると分かりやすいのではないでしょうか。
先ほどのレゼンちゃんの話に戻りますが、レゼンちゃんがなぜ事務服のサイズ選びに失敗してしまったのか…
原因はずばり、レゼンちゃんが「ヌードサイズと仕上がりサイズ(商品サイズ)を混同していたから」で間違いないでしょう。
みなさんもヌードサイズと商品サイズを混同しないよう、気を付けてくださいね。
また、ウエストサイズはたくさん食べた昼食後も苦しくないサイズを選ぶことを強くお勧めします!
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