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Ambassador2021.02.02 UP

【根本みき】自分らしく生きる。見つけた夢のために、粘り続けた書道家女子のホンネ<後>

前編では書道を始めたきっかけ、現在の活動についてお話ししてくださった書道家の根本みきさん。
パワフルで粘り強い一面をたくさん知ることができました。

後編ではさらに詳しく起業までの道のりやこれからのビジョンなどをお聞きしたので、ご覧ください♪

profile
根本みき
福島県生まれの書道家。働く女性を応援するLezene styleアンバサダーの一人。2020年11月で起業5周年を迎えた。

夢が花開くまで

編:2020年の11月に起業五周年を迎えられたと聞きました。おめでとうございます!
勿論、大変なことも多かったと思いますが、小学生の頃から書道を習っていたというお話でしたし、着々と腕を磨いてからの独立だったんでしょうか。

根本:実はずっと書道を続けていたわけではなく、間に5年以上のブランクがあります。中学・高校と部活もやりながら書道を続けて、高校3年生の時に辞めてしまいました。

編:そうなんですね。何か理由があったんですか…?

根本:私が通っていた書道教室は幾つかのクラスに分かれていて、上級者のクラスが「特待生」でした。最終的にはこのクラスにも入れて、自分でも自信を持ってとことん頑張ったと言えるようになったんですが、「特待生」より上のクラスは無くて。通い続ける意味を自分の中で見いだせなくて、書道教室を辞めることにしました。

編:そこからブランク時期に入るんですね。

根本:はい。その頃は将来自分が書道家になるなんて思いもしませんでした(笑)
高校卒業後に上京して栄養士の資格を取るために学校に入ったり、福島に戻って2年間アパレルのショップ店員をしたり、慌ただしく過ごしていました。
転職も経験してそれなりにお給料もいただいて、友達とも適度に遊べるし、二十歳そこそこの自分にとっては充実した日々でした。
ただ、それも数年すると段々つまらないと感じるようになっていきました。当時派遣で働いていた工場は毎日同じ仕事の繰り返しで、「定年までこの仕事をやり続けるの?」となんだか不安になってしまって。
社会人の多くが人生の大半を仕事に費やすことになるのに、私の仕事はこのままでいいのか…って。それがきっかけで自分のやりたいことって何だろうと考え始めました。以前から頭の中にあったカフェをやりたいという夢がより鮮明に膨らむようになったのもこの頃からでした。

編:書道とはまた違うんですね。

根本:そうなんです!ただ、夢が変わったから書道家をしているというわけではなく、夢が増えたという認識ですね。夢が一つでなければいけない理由なんてないですし。
書道をまた始めようと思ったきっかけは、母に「書道が得意なんだから書道の先生でもやったらいいじゃない」と言われたからでした。
確かに、振り返って考えてみると、努力を重ねながら長く続けたことって書道だったんですよね。その言葉をきっかけに、学生時代に通っていた書道教室に再度弟子入りしました。仕事と並行しながらの再挑戦でした。
まだ23歳だったので、色々なことをやってみたいとも考えていたんです。でも、当時は地元の人といつか結婚して、一軒家で小さな書道教室ができればいい…くらいのイメージでした。教室と併設してカフェが作れたら嬉しいな、なんて想像もしましたね。

編:現在はその時の想定をはるかに超える活躍をされていますが、それは何か心境の変化があったんですか?

根本:ありましたね~(笑)
姉とその恋人の方と食事をした時に、書道教室の先生になりたいという話をしたんです。すると姉の恋人からは「地味だね」と言われて。びっくりしました。まさか面と向かって将来の目標を地味と言われるなんて。でもそれには理由があって、書道教室の先生になりたいという話の中に私の「らしさ」がまったくないのを勿体無いと感じて出た言葉だったそうです。
確かに、そのまま進んでしまえばありがちな道に沿って歩いていくだけでした。
この出来事が起爆剤になって「東京に行こう」と心に誓い、お金を貯めて再上京し、それにあわせて起業しました。

一人の事業主になって

編:ゼロからの起業は大変だったのではないでしょうか…?

根本:起業すること自体はそこまで大変ではなかったです。書類を出せば簡単に手続きはできますし。
ただ、起業をしてからの2015年~2017年は自分にとって本当に辛い時期でしたね。
「支出が多ければ頑張れるだろう」と少し背伸びした家賃の部屋を借りて、色々と初期投資をするうちに貯金が減っていきました。勿論必死で働いたんですけど時間が過ぎていく方が早くて、努力に対して収入が追い付いてこない日々でした。
作品作りも進まず、一年目は毎日泣いて、二年目もどん底。悪い風しか吹いてなかったです。書道家としての仕事以外にもアルバイトを続けて生活をしながら、この状況をなんとか耐えきりました。
状況が好転したのは最近になってからです。前編でもお話しした書の旅をきっかけにテレビ出演や新聞掲載が増え、企業様からの依頼もいただくようになりました。
この頃のことは起業5周年にあわせて公開した動画でもお話ししています!

編:まさに嵐のような日々だったことがうかがえます…。

根本:がむしゃらどころの話じゃなかったですね。
悲観していても仕方がないので、とにかく動かないと意味がない!と仕事に使えそうなことは片っ端から勉強しました。たくさん本を読んで、セミナーにも行きました。こうして自発的に動いた結果、全て自分の糧になっているので、大変でしたけど良い風を起こすための土台として活かすことができました。

仕事の価値を決めるもの

根本:当然ですが、頑張ったからそれで終わり、という世界ではないので、自分の作品の価値を上げていくための努力や経験は引き続き必要です。
作品には必ず「書家 根本みき」の名前が付随して、それがプラスになるかマイナスになるかは私の活動次第。これから依頼をしてくださる方だけでなく、すでに作品を採用くださっている方がこれからも私の作品を使い続けてくれるかどうかはわかりません。作品=私にリンクしているので、皆様との良い関係が続くように自分自身の価値を上げる活動をこれからも継続していきたいです。

編:「仕事の価値を高める」って非常に難しいと感じていましたが、根本さんはその方法と向き合って行動されていたんですね。これからの展望についてはいかがでしょう?

根本:働く女性にとってターニングポイントは多いと思います。私も30代に入ってから、これからをどう過ごしていくかタイミング的にも色々と考えていました。
ノリと勢いで走り続けた20代はとにかく体力勝負でしたが、これからの十年は今までの失敗を活かして大事なものにしっかりフォーカスしながら取捨選択を行い、時には捨てる勇気を出すことがカギになると思っています。
体力もまだまだあるし、35歳までには書の旅で全国を回りたいです!
あとは、カフェを開くという夢を叶えるために、書道の作品を楽しみながらカフェの雰囲気も味わえるギャラリーカフェを作りたいと思っています。
夢は尽きません。まだまだ、やりたいことばかりです。きっとこれからもやりたいことは増えていくはずなので、その度に努力して、前進していきます。

おまけ:通信レッスンを体験させてもらいました✒

仕事をしているとやりたい事とやるべき事のうち、やるべき事にどうしてもかかりきりになってエネルギーを消費し、何かに対して本気になるということが年々少なくなってきたという感覚がありました。そんな中、前のめり&全力な根本さんのお話をうかがい、はっとさせられることばかりでした。
経験をしっかり糧にして、次の挑戦に向けた力に変える行動力の凄さを感じずにはいられません!
根本さん、ありがとうございました!

そして最後に…文字のプロである根本さんに、ペン字の通信レッスンをしていただきました♪
オフィスで働いていると電話の内容を付箋にメモして渡したり、手紙を書いたり、文字を書く機会は意外と多いですよね。

今回は仕事でよく使うフレーズを添削して頂きました!

根本さんからの美文字アドバイス
まずは中心線を意識してみましょう!「大」のように真ん中に線がない漢字でも、意識をして書くだけで均等に近づきます。まっすぐな線と均等なバランスがとれれば文字は綺麗に見えるんです!

そして自分の字に自信がなくても美しい字を書くポイントは、文字それぞれの「サイズ」です。
漢字100%
かたかな80%
ひらがな70%

の大きさで書くと、メリハリがついてパッと見の印象が整って読みやすくなります。

漢字とカタカナは「学校」「会社」「イベント」などなど、固有名詞で使われることが多いです。だから少し大きめに書くだけで文章は分かりやすくなります。
ひらがなは接続詞で使われることがほとんどです。「に」や「は」などですね。これは名詞に付属してくるものなので、小さく書くとメリハリにつながります。ぜひ参考にしてください!

明日から使えそうなアドバイス満載ですね♪皆さんもぜひ日々の仕事に役立ててください🌸

輝き続ける根本さんの活動やメッセージは今後もLezene styleを通してお伝えしていきます♪

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